映画『スイング・ステート』公式サイト
INTRODUCTION
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、『バイス』のPLAN Bが贈る抱腹絶倒の選挙エンタテインメント!
ブラッド・ピット製作総指揮、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』、『バイス』ほか、数々のヒット作を手がけたPLAN B制作の選挙エンタテインメントがいよいよ日本公開!主人公ゲイリー役は、演技派としての評価が高まる中、満を持してコメディ作品に帰ってきた“コメディ・キング”スティーヴ・カレル。“世界で最も美しい顔”1位の経歴を持つコメディエンヌ、フェイス役のローズ・バーンを相手に、悪態&下ネタはあたり前の「そこまでヤルか!」という笑いの限界に挑む!さらにわきを固めるキャスト陣も豪華で、Youtubeがきっかけで立候補する退役軍人ジャックに扮するのはアカデミー賞助演男優賞受賞の名優クリス・クーパー、その娘ダイアナ役には「オデッセイ」、「ブレードランナー2049」のマッケンジー・デイヴィスが揃った。また、監督・脚本は、16年間にわたりコメディ・セントラルの「ザ・デイリー・ショー」の司会を務め、アカデミー賞授賞式でも2度司会を担当、アメリカ文化における政治風刺の定義を変えたと言われるジョン・スチュワートが務める。スチュワートはその軽快なユーモアセンスとアメリカの政治に関する深い知識を活かし、架空の小さな町、ディアラケンの選挙が民主党と共和党の代理戦争になっていくストーリーをコミカルに描き、アメリカの政治システムを滑稽かつ辛辣に批判している。監督のメッセージに、カレルをはじめとする豪華キャスト陣がキャラクターに生き生きとした表情と人間味を与え、思わず笑ってしまう楽しさと、見終わった後にふと考えさせられる、2つの魅力をもった傑作 “選挙エンタテインメント”が完成した。
STORY
大統領選挙のプロ集団が田舎町で大波乱を巻き起こす!!
民主党の選挙参謀ゲイリー・ジマー(スティーヴ・カレル)は、ヒラリー・クリントンが大敗し、打ちのめされていたが、ウィスコンシン州の小さな町役場で不法移民のために立ち上がる退役軍人ジャック・ヘイスティングス大佐(クリス・クーパー)のバズっているYouTube動画を見て、リベラルな演説で人々の胸を打つ、彼こそが中西部の農村で民主党の票を取り戻す、起死回生の秘策だと確信。ゲイリーは、スイング・ステート(激戦州)のウィスコンシンを足掛かりに地盤を広げるべきと党を説得し、単身アポなしで田舎の寂れた町、ディアラケンへと赴き大佐に民主党からの町長選出馬を要請する。ゲイリー自身が指揮を取ることを条件に大佐は出馬を了承し、大佐の娘ダイアナ(マッケンジー・デイヴィス)や住民のボランティアと、地道な選挙活動がスタート。しかし、対立候補の現役町長ブラウンに、共和党が宿敵、トランプの選挙参謀フェイス・ブルースター(ローズ・バーン)を送り込む。その日から、ディアラケン町長選をめぐるゲイリーVSフェイスの戦い、否、民主党VS共和党の巨額を投じた「仁義なき代理戦争」の幕が切って落とされた。

フェイスの参入で活気づいた町長陣営は、共和党からの資金でテレビCMを投下し始める。それに対抗するべくゲイリーは、大佐を連れニューヨークへ旅立った。大佐は多民族資産階級の典型的な民主党支持者を前に感動的な演説を披露し、資金調達に成功する。今度はゲイリーが大佐のテレビCMを流すと、フェイスはネガティブCMで対抗。フェイスが富豪の支援を獲得すると、ゲイリーはさらなる大富豪の援助を取り付ける。あの手この手で抗争がエスカレートしながらも、大佐の支持率は上昇し、すべてが順調に思われたある日、数人の女性が苦情を訴えてきた。分析官のミスで、なんとカトリック修道会の尼僧に避妊を推奨するようなパンフレットを配布していたことが発覚。せっかく上がった支持率が一気に落ちたこのニュースはCNNを通じて全米で報道され、次期大統領選挙への影響まで心配される始末。勢いに乗ったフェイスは、トランプ贔屓のFOXニュースを使ってさらに揺さぶりをかけてくる。

いよいよ投票日まであと3日。絶望的と思われた大佐陣営だが、ゲイリーは、世間を揺るがすブラウン町長のスキャンダルを入手する。果たしてこの情報は大佐に勝利をもたらすのか?次期政権を懸けた“なりふり構わぬ選挙戦”に勝つのは、果たして誰なのか!?
CHARACTER
STAFF
監督・脚本・製作:ジョン・スチュワート/JON STEWART
アメリカの人気パロディ・ニュース番組「ザ・デイリー・ショー(*96-)」で1999年〜2015年まで、キャスター兼脚本・プロデュースを務めて人気を博し、在任中に自身と番組、番組スタッフ合わせてプライムタイムエミー賞に60回ノミネート、23回の受賞を誇る (スチュワートが関わる受賞は20回) 。特に03年からは10年連続プライムタイムエミー賞作品賞(バラエティ/音楽/コメディ番組部門)を受賞し、部門最長連続受賞記録を樹立。アメリカ文化における政治風刺の定義を変えたと言われている。映画『ロビン・ウィリアムズの もしも私が大統領だったら・・・』(未06)の主人公トムのモデル。作家としての顔も持っており、2004年、著書「America (The Book): A Citizen’s Guide to Democracy Inaction(原題)』が18週連続でニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに、パブリッシャーズ・ウィークリー誌では“今年のベストセラー”に選出された。また、同書のオーディオブック版『America (The Audiobook)(原題)』は2005年のグラミー賞最優秀コメディ・アルバム賞を受賞。2010年出版の「Earth (The Book): A Visitor’s Guide to the Human Race(原題)」はニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー初登場1位を獲得した。また、01年、02年にグラミー賞の司会を、06年、08年にはアカデミー賞のホストを務めた。2014年、『Rosewater(原題)』(14)で初の長編映画監督・脚本・製作を手掛け、『スイング・ステート』(20)が長編監督2作目となる。現在は、CBSの人気トーク番組「Late Show with Stephen Colbert(原題)」(15-)の製作総指揮を務めている。
COMMENT
選挙だけに面白すぎて思わずたすきて!
ドライなユーモアで知られる「ザ・オフィス」でお馴染みの主演スティーヴ・カレルと政治風刺の大御所プロデューサーのジョン・スチュワートに一票!
びっくり仰天のオチが予想外で悔しい!!
デーブ・スペクター
放送プロデューサー
「おらこんな村いやだぁ♪」
吉幾三なら必ず歌い出すであろうど田舎で繰り広げられる容赦なき選挙戦!

「選挙の映画か…難しそう」
そう決めつけるのはもったいない!誰もが思わず膝を打つ痛快な結末が待っているから!

政治や選挙の本来の目的を問う風刺エンタテイメントの快作!
ジャガモンド斉藤正伸
映画好き芸人
選挙と映画は同じだった!大切なのはリアルかフェイクかではなく『語り口』!!
陰謀論渦巻く世の中で「騙されるな」と社会が警句を鳴らす。
それでも鮮やかすぎる語り口にみんながこの映画に騙されるだろう。笑ってる場合じゃなかった!

あなたは目の前のファクト<事実>を見やぶれますか!?
柿沼キヨシ
映画作家 YouTuber
気軽に笑えるコメディなのに、終盤の展開にあっと驚く。そして選挙とは何か、民主主義とは何かを強烈に考えさせられた。深い、これは深すぎる。
佐々木俊尚
作家・ジャーナリスト
今や選挙は巨大なシステムであり、真の民意は仕組みに取り込まれる。本作は、そんな現代民主主義のありさまを強烈なユーモアで皮肉りながらも、それを見つめる自分の目が全然笑っていない事実に気づいて、戦慄する。
中井圭
映画解説者
米国の地方選挙の狂騒ぶりを余すところなく、ユーモアたっぷりに描いている。選挙の裏方のドタバタ劇が笑いを誘うエンターテインメントでありながら、巨大な選挙ビジネスの在り方も考えさせられる秀作だ。
高木良平
共同通信 ワシントン支局記者
都会の選挙屋を手玉にとる田舎の人々のしたたかさ。日本ではありえない目出度い結末に大笑い!
渡辺祥子
映画評論家
田舎の小さな町長選挙がアメリカの巨大な選挙ビジネスの奇妙な実態を浮き彫りにする。政治ネタや選挙ギャグに笑っていると最後に「やられた!」と唸らされる政治コメディ。
ビニールタッキー
映画宣伝ウォッチャー
誰のための選挙なのか。その大切なことを、観ているこちらも見失ってしまう! 痛烈な笑いで残念すぎる現実を突きつけつつ、明日への希望とパワーをくれるこの選挙戦の“勝者”に、私も一票入れさせていただきます。
杉谷伸子
映画ライター
真面目な選挙映画かな…?と思っていたら見事に裏切られた!
二党の支持率が拮抗する“スイング・ステート”での攻防をユーモアたっぷりに描きながら、選挙制度の歪みを映し出す。たくさん笑えるのに、観賞後には妙なしこりが残るのです。
もっちゃん
映画YouTuber
日本もアメリカも、選挙はカネだと言われる。それで良いのか?という「違和感」が、ラストにひっくり返される。有権者をナメてはいけない、ということだ。
平河エリ
ポリティカル・ライター